千葉県ドローン飛行許可サービス

by　ほりかわ行政書士事務所

千葉県でドローンの飛行をさせるにはどのような許可・承認申請の手続きをする必要があるのでしょうか？（ドローン飛行許可申請、ドローン飛行承認申請）

１．ドローンを飛行させるためのルール

ドローンを飛行させるためには、航空法や他の法律、条例で規定されたルールがありますのでしっかり遵守するようにしましょう。

特に航空法では、100g以上のドローン（無人航空機）を対象として飛行禁止空域やルールがあります。また、小型無人機等飛行禁止法による規制も重要ですのでしっかり確認しましょう。

◎飛行禁止空域

👉①～④の空域で飛行させたい場合は、国土交通大臣へ申請をし飛行許可が必要です。④緊急用務空域においては原則許可がおりません。

👉①、⑤～⑧の施設の周辺で飛行させたい場合には、施設管理者等の同意や都道府県公安委員会等への事前通報が必要です。

◎順守する必要があるルール

👉①～⑥の方法によって飛行させたい場合には、国土交通大臣へ申請をし飛行承認が必要です。⑦、⑧の飛行は絶対禁止です。

人口集中地区（DID)とは　　　（引用：総務省統計局）

(1) 人口集中地区（DID)設定の趣旨及び経緯

　人口集中地区は、統計データに基づいて一定の基準により都市的地域を定めたものであり、次のような経緯から、昭和35年国勢調査以来各回の調査ごとに設定されているものである。
　国勢調査の結果は、主として都道府県及び市区町村という行政地域を単位として集計・利用されており、このうち、市及び区はまとめて市部として、町及び村は郡部として、それぞれ都市的地域又は農漁村的地域を表すものとして慣用されていた。しかし、昭和28年の町村合併促進法及び昭和31年の新市町村建設促進法により、多くの町村が新たに市制を施行し、又は既存市に合併されるに至って、市部の地域内に、農漁村的性格の強い地域が広範囲に含まれるようになった。この結果、市部の地域は、その面積が著しく広大となった反面、人口密度は低下し、統計上、「都市的地域」としての特質を必ずしも明瞭に表さなくなり、統計の利用に不便が生じてきた。
　そこで総理府統計局（現総務省統計局）では、昭和35年国勢調査の際に、この「都市的地域」の特質を明らかにする新しい統計上の地域単位として「人口集中地区」を市区町村の境域内に設定し、これらの人口集中地区についても国勢調査結果を集計することとした。これによって、都市的地域の人口の実態を明らかにする統計資料が提供され、地方交付税算定基準の一つとして利用されているほか、都市計画、地域開発計画、市街地再開発計画、産業立地計画、交通計画、環境衛生対策、防犯・防災対策、その他各種行政施策、学術研究及び民間の市場調査などに広く利用されている。

(2) 人口集中地区（DID)設定の基準

　人口集中地区の設定に当たっては、国勢調査基本単位区及び基本単位区内に複数の調査区がある場合は調査区（以下「基本単位区等」という。）を基礎単位として、1)原則として人口密度が1平方キロメートル当たり4,000人以上の基本単位区等が市区町村の境域内で互いに隣接して、2)それらの隣接した地域の人口が国勢調査時に5,000人以上を有するこの地域を「人口集中地区」とした。
　なお、人口集中地区は「都市的地域」を表す観点から、学校・研究所・神社・仏閣・運動場等の文教レクリエーション施設、工場・倉庫・事務所等の産業施設、官公庁・病院・療養所等の公共及び社会福祉施設のある基本単位区等で、それらの施設の面積を除いた残りの区域に人口が密集している基本単位区等又はそれらの施設の面積が2分の1以上占める基本単位区等が上記1)の基本単位区等に隣接している場合には、上記1)を構成する地域に含めた。

（３）人口集中地区（DID)の確認方法

ドローンを飛行させるにあたっては下記方法により人口集中地区（DID)を確認してください。

〇国土地理院地図
〇j STAT MAP
〇ドローンフライトナビ

２．千葉県でドローンを飛行させるには

千葉県でドローンを飛行させるには、下記手続きをしっかり行いましょう。
また、各場所でのルールの確認、各所有者と調整し必要に応じて許可を頂くようにしましょう。飛行場所を管轄している警察への事前連絡もしておくと安心です。

①機体登録をしておこう

　100ｇ以上のドローンを飛行させるには、事前に機体登録をしておく必要があります。

機体登録申請は、オンラインでも郵送でも行う事ができます。

②リモートIDを搭載しよう

リモートIDを機体へ搭載しましょう。最近では内蔵型のリモートIDもありますので、機体購入前にリモートIDが内蔵されているか外付けのリモートIDを取り付ける必要があるかしっかり確認しましょう。
リモートIDを搭載したら機体登録で取得した登録記号を同期させましょう。

③飛行許可・承認申請をしよう

ドローンの飛行許可や飛行承認が必要なエリアや場面においてはしっかり飛行許可・承認の申請をしておくようにしましょう。
許可・承認の申請先は、下記となります。

◎空港等周辺、緊急用務空域及び地上又は水上から150m以上の高さの空域
　⇒東京空港事務所長又は関西空港事務所長

◎上記以外(DID地区上空、夜間飛行、目視外飛行、人又は物件から30ｍ以上の距離が確保できない飛行、催し場所上空の飛行、危険物の輸送、物件投下を行う場合)　
　⇒東京航空局長又は大阪航空局長

申請は、紙申請も可能ですが、国土交通省からはオンラインサービス「ドローン情報基盤システム（飛行許可承認機能）＜通称：DIPS＞」での申請を推奨されています。

ドローンSC　ほりかわ行政書士事務所では千葉県で飛行をさせる場合でも全国DIPS対応しておりますので、お問合せください。ドローン飛行は行政書士に依頼して正しく申請！安全に飛行！させましょう。

④飛行情報共有システムへ入力しよう

許可・承認を受けた飛行を行う場合には、飛行前に飛行予定の情報を入力しましょう。

千葉県県立都市公園は原則ドローン飛行禁止

千葉県には、県立都市公園が15公園ありますが、原則ドローンの飛行は禁止となっているようです。厳密には、まだ条例内にドローン等の文言はありませんが、2015年に当時の県知事が現在の条例解釈から禁止である旨発表したとのことです。
ドローンが、条例上の「公衆の利用を妨げる行為」に該当するとのことです。
その他の公園でもおそらく規制されていたり、”遠慮してほしい”との自治体の意向があるものと思われ注意が必要です。

千葉県県立都市公園一覧（2023年3月現在）

現在の千葉県県立都市公園は下記のとおりです。（千葉県ホームページより）

参考：公園の違い、適用法令

千葉県自然公園一覧（2023年3月現在）

自然公園は、県立都市公園よりも許可をしていただける可能性が高いと思います。管理者を確認して、事前に許可を取得してから飛行させましょう。

千葉県のホームページより、自然公園は国定公園と県立自然公園が紹介されています。
（PDF等も同ページより引用）

千葉県自然公園自然環境保全地域まっぷ（PDF：8,037KB）

自然公園マップ（PDF：604KB）

国定公園

〇水郷筑波国定公園　区域図（PDF：12,864KB）

〇南房総国定公園　区域図（西半分）（PDF：18,228KB）　区域図（東半分）（PDF：16,920KB）

県立自然公園

〇県立養老渓谷奥清澄自然公園　区域図（PDF：7,551KB）

〇県立九十九里自然公園　区域図（北半分）（PDF：12,040KB）　
区域図（南半分）（PDF：13,411KB）

〇県立印旛手賀自然公園　区域図（PDF：14,169KB）

〇県立高宕山自然公園　区域図（PDF：5,599KB）

〇県立嶺岡山系自然公園　区域図（PDF：4,440KB）

〇県立富山自然公園　区域図（PDF：11,040KB）

〇県立大利根自然公園　区域図（PDF：4,278KB）

〇県立笠森鶴舞自然公園　区域図（PDF：7,304KB）

千葉県自然公園管轄部署

部署名	住所	電話番号	管轄市町村（自然公園区域内の市町村）	関係自然公園
環境生活部自然保護課	千葉市中央区市場町1-1	043-223-2056	–	–
千葉土木事務所管理用地課	千葉市中央区出洲港11-1	043-242-6106	千葉市	県立九十九里自然公園
柏土木事務所管理課	柏市柏745	04-7167-1203	柏市、我孫子市	県立印旛手賀自然公園
印旛土木事務所管理課	佐倉市鏑木仲田町8-1	043-483-1143	佐倉市、印西市、酒々井町、栄町	県立印旛手賀自然公園
成田土木事務所管理課	成田市加良部3-3-2	0476-26-4832	成田市	県立印旛手賀自然公園
香取土木事務所管理用地課	香取市佐原イ92-11	0478-52-5193	香取市、神崎町、東庄町	水郷筑波国定公園 県立大利根自然公園
銚子土木事務所管理用地課	銚子市長塚町2-44-9	0479-22-6502	銚子市	水郷筑波国定公園 県立九十九里自然公園
海匝土木事務所管理課	匝瑳市八日市場イの1999	0479-72-1101	旭市、匝瑳市	県立九十九里自然公園
山武土木事務所管理課	東金市東新宿17-6	0475-54-1132	東金市、山武市、大網白里市、 九十九里町、横芝光町	県立九十九里自然公園
長生土木事務所管理課	茂原市茂原1102-1	0475-24-4522	一宮町、長生村、白子町、長柄町、 長南町	県立九十九里自然公園 県立笠森鶴舞自然公園
夷隅土木事務所管理課	いすみ市大原8513-1	0470-62-3314	いすみ市、勝浦市、御宿町、 大多喜町	南房総国定公園 県立養老渓谷奥清澄自然公園
安房土木事務所管理課	館山市北条402-1	0470-22-4342	館山市、南房総市、鴨川市、 鋸南町	南房総国定公園 県立富山自然公園 県立嶺岡山系自然公園 県立養老渓谷奥清澄自然公園
君津土木事務所管理課	木更津市貝渕3-13-34	0438-25-5132	君津市、富津市	南房総国定公園 県立高宕山自然公園 県立養老渓谷奥清澄自然公園
市原土木事務所管理課	市原市八幡海岸通1969	0436-41-1305	市原市	県立養老渓谷奥清澄自然公園 県立笠森鶴舞自然公園

千葉県の対象防衛施設

防衛施設等は、航空法とは別の法律『小型無人機等飛行禁止法』にて規制されていますので注意が必要です。
これは、国が指定する重要施設とその周辺でのドローンの飛行を禁止するものであり、対象施設の地域又は区域及びその周囲おおむね３００メートルの地域の上空において、小型無人機等の飛行を禁止することを目的とした法律です。
なお、こちらの法律は航空法と違い100g未満のドローンも対象となります。
対象となるものは、
〇ドローン、ラジコン飛行機、ラジコンヘリ等
〇ハンググライダー、パラグライダー、気球等
となります。
罰則としては、「１年以下の懲役又は５０万円以下の罰金」があります。

千葉県の防衛関係施設及び空港